メディアコンテンツ研究会―活動報告
本会はサブカルチャー、マイナーカルチャー全般に知的好奇心を持つ人々が集まって、                                   評論・情報系の合同誌『SUB & MINOR』を発行することを目標としています。

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    あの日見た土地の名を僕達はまだ知らない(さへーのコラム7)
    民俗学では、ものや土地についての話を、伝説という術語で呼んでいる。

    だが土地について話すということは、伝説などという仰々しい言葉を使わずとも、当たり前に行われていることである。

    土地にまつわる話は、十人に聴けば十種類の話が聞ける。

    さらに、土地を話すだけでなく、話の舞台に土地を選ぶこともある。

    積極的に、土地に話を付与させる営みである。

    そうした営為の一つが、聖地巡礼と呼ばれるものである。

    映画やアニメ、マンガやライトノベルのファンとなり、その舞台となった場所に行きたいと思ったことはないだろうか。

    マンガやラノベならその舞台に、アニメや映画ならば、その撮影現場に、土地はなりうる。

    舞台・現場に赴く行為は、土地の向こうに、作品を読み取り共感するものである。

    では、聖地巡礼とは具体的にどのように行われるのか。

    最初に、目的地を決めなければならない。

    当たり前のようであるが、実はこれが最も重要である。

    作品内で舞台が設定されていたり、撮影現場がはっきりしている映画では、事態はそれほど深刻ではない。

    少し難易度があがると、アニメやマンガの背景、或いは台詞などをヒントに、その場所を探り出す場合である。

    この場合、聖地巡礼には探す身振りが必要になる。

    最近では、わざわざ聖地見つけさせるような演出の作品がみられる。

    「歌ってみろ」タグならぬ、「見つけてみろ」タグな作品である。

    巡礼者たちはアニメのカットの信号機までをも貪欲に探し出していく。

    聖地巡礼を欲望する身体は、与えられた聖地を歩くだけでは収まらない場合もある。

    (文・さへー)
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    [2011/07/03 16:53] 聖地巡礼 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |

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