|
PROFILE
|
Author:ならざけ
メディアコンテンツ研究会へようこそ!
機関誌『SUB & MINOR』をよろしくです!!
RSS1.0
|
|
CALENDER
|
11
| 2019/12 |
01
| S |
M |
T |
W |
T |
F |
S |
| 1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
| 8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
| 15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
| 22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
| 29 |
30 |
31 |
- |
- |
- |
- |
|
|
|
|
魔法少女は流れない、それは積み重なる〔さへーのコラム3〕
|
先週に引き続き魔法少女のお話におつきあい願いたい。
前回ご説明した魔法少女系は、あきらかに日常系に先んじるガール・ミーツ・ガールである。
日常系のように時代を代表することはないが、現在まで非常に息長く、メディアコンテンツを支えている。
そこでまた、疑問を抱く方もいらっしゃるだろう。
最初の日記で述べた「魔法少女まどか・マギカはガール・ミーツ・ガール(特に日常系)の枠組みを破壊する画期的なアニメであった」という主張についてである。
魔法少女系作品が存在・継続している以上、日常系のみにガール・ミーツ・ガールの特権を見いだし、打破を語るのは一面的であろう。
「まどか厨必死すぎわろたwww」のそしりは免れ得まい。
だが、「まどか」は魔法少女系作品としても、ガール・ミーツ・ガールに刺激を与えた作品である。
ここから先は「魔法少女まどか・マギカ」の盛大なネタバレとなるので、注意していただきたい。
「まどか」は題名にもあるとおり、魔法少女系作品を意識して作られたアニメである。
だが魔法少女とは名ばかりで、主人公はOPでしか変身せず、仲間は死に、魔法生物はエイリアンであった。
今まで倒してきた魔女は実は元仲間であるし、あろうことかこの出来事は繰り返し行われ、積み重なってまどかの魔力的素質を支えていたのである。
これほどまでに悲劇的なガール・ミーツ・ガールは、主要な登場人物であるほむらによって何度も出会われていた。
物語の終盤、「魔女の世界」は終わりを告げ、世界は改編されて「魔法少女の世界」ができあがる。
お気づきの通り、この「魔法少女の世界」と仮に名付けた世界こそ、「いわゆる魔法少女系作品」の世界観なのである。
この世界でこそ、夢と希望を司る魔法少女は、愛らしい魔法生物と共に、どこからともなく現れる魔獣を倒すのだ。
「まどか」は魔法少女が不幸にならずに、魔法生物と共生する以前の物語として、魔法少女系作品に厚みを与えるアニメであった。
魔法少女は積み重なったのだ。
しかし、忘れてはならない描写がある。
物語の初期、魔法少女を想像したまどかは、自分が着る衣装を考え、ノートに書いている。
その時まどかが思い描いた魔法少女とは、紛れもなく「いわゆる魔法少女」なのである。
魔法少女系作品の前史であった「まどか」は、そのさらに以前に、確かに魔法少女系作品を想定していたのである。
ここにきて我々は、タイトルの「魔法少女は流れない、それは積み重なる」を否定し、「魔法少女は積み重ならない、それは円環する」ことを宣言しなければならない。
「魔法少女まどか・マギカ」は、日常系を想定させ、それを打ち破る脱日常系ガール・ミーツ・ガール作品であると同時に、魔法少女系を円環させる終わらないガール・ミーツ・ガールであったのだ。
ガール・ミーツ・ガールはやはり、自らその枠組みを破壊したのである。
(文・さへー)
スポンサーサイト
|
|