メディアコンテンツ研究会―活動報告
本会はサブカルチャー、マイナーカルチャー全般に知的好奇心を持つ人々が集まって、                                   評論・情報系の合同誌『SUB & MINOR』を発行することを目標としています。

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    魔法少女も、はじめました。〔さへーのコラム2〕
    先週、ガール・ミーツ・ガールについて語った。

    ガール・ミーツ・ガールは、私がぼぅっと妄想していただけのもので、細かいことを考えて述べたわけではない。

    だがそんな妄想をぶち殺すべく、一人の少女が立ち上がった。

    いや、少女というのはやや無理がある年齢で……お年頃の女性である。

    『SUB&MINOR』の表紙担当である彼女は、まずこう述べる。

    「ガール・ミーツ・ガールの範囲を示せ」

    と。

    全く考えていなかった。さーせん。

    なので今回少し考えてみようと思う。

    ボーイ・ミーツ・ガールとは、物語の最初に、男がひょんなことをきっかけに女の子と知り合う物語であろう。

    ここには少年の恋心が内包されており、少女も概ねそれと同様の感情を秘めている。

    一昔前に流行をみせた、世界系作品と親和性が高かった。

    では、ガール・ミーツ・ガールはどうか。

    やはり少女が少女と出会い、そこから紡がれる出来事が、物語の中心になるもの、とすべきだろう。

    例えば、『あずまんが大王』をみてみよう。

    担任からちよちゃんが紹介される所から話は始まり、榊を始め複数の少女と出会い、学園生活をギャグを交えつつ過ごしていく。

    男は出てこないわけではないが、基本的には概念である。認識はできない。

    唯一登場らしい登場をするのが木村で、これは極端なギャグキャラクターである。

    男と女がいちゃこらするような、不愉快な描写はない。

    俺の二次元が恋なんてするわけない。

    もう一つ指摘できるのは、少女同士の恋愛――いわゆる百合が物語を動かすわけではない。

    それは部分的に、あるいは特定の作品において描かれることはあっても、大部分のガール・ミール・ガールに必須な条件ではない。

    ガール・ミーツ・ガールは、恋愛感情ではなく、友情に大きな比重を占められている。

    こうした説明を行うと、次に飛んでくる幻想殺しはこういう質問である。

    「なら日常系以外にもガール・ミーツ・ガールはあるだろう」

    あるだろうと思う。

    私が前回日常系を例にしたのは、世界系作品の隆盛後に、流行を見せている作品群だと感じたからである。

    ガール・ミーツ・ガールは日常系と親和性が高いというだけで、それ以外に適応できないものではない。

    例えば日曜の朝に放映されるような、魔法少女系作品である。

    複数の少女が、友情を深めつつ敵を倒していく、おなじみの作品である。

    私は朝起きられないので、こうした魔法少女系を最後にみたのは、『おジャ魔女どれみ』であったように思う。

    10年以上前だ。かなりうろ覚えである。

    男がほとんど登場せず、物語の中心に絡んでくることもなかったと記憶している。

    日常系作品と比較し、男の登場がやや多いように思うが、魔法少女系作品群もガール・ミーツ・ガールと相性がいいといえよう。

    最近の例では、『魔法少女リリカルなのは』が顕著な例だろう。。

    他にもガール・ミーツ・ガールに該当しながら、上記の系統にあてはまらない作品はある。

    それらを収集し、比較検討することで、時代と共に変遷を遂げるガール・ミーツ・ガール史を記述することも可能だと考えている。

    その時あきらかになるのは、メディアコンテンツの様々な流行から顔を覗かせる、少女達の活躍であるはずだ。

    (文・さへー)
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