メディアコンテンツ研究会―活動報告
本会はサブカルチャー、マイナーカルチャー全般に知的好奇心を持つ人々が集まって、                                   評論・情報系の合同誌『SUB & MINOR』を発行することを目標としています。

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紀元前の濡事師〔角屋玄造のコラム4〕
秦始皇帝とその部下の李信が主人公という珍しいマンガ、「キングダム」。
週刊ヤングジャンプの今売り(6/9発売)号にようやくロウアイが登場した。
『史記』によればロウアイとは始皇帝の実母である淫奔な太后の愛人で、自らの男性器で車輪を回すという特技を持つ巨根の持ち主である。去勢せずに後宮に潜り込んで太后に2人の子供を孕ませ、秦王朝の乗っ取りを計って反乱を企てるも若き日の始皇帝に一族郎党皆殺しにされるという人物である。
昔、歴女(三国系)の後輩が買ったというヌイグルミに皆でロウアイという名前を贈ったところ、後日その名の由来がわかって非常に憤慨されたという微笑ましいエピソードがあるがそれはさておき。

近年、太后とロウアイの関係は純愛として描かれる作品(映画「始皇帝暗殺」等)が多い。

これは二人の仲を引き裂く始皇帝の苛烈さをクローズアップしているのであろうが、「キングダム」のは、ものの見事にオッサンと、作者が一生懸命画いたであろう美貌のマダムの性交そのものであり、『史記』を知らない読者にはインパクト大であったろう。
だいぶ以前に掲載された太后と宰相の呂不偉とのシーンはかなりワンパターンな構図で何週にも亘わたって掲載されたものだったが、今回は2パターンくらい体位が増えて、リアルになりました。(笑)
「濡れ場」の描写は青年マンガ家として技量の問われる難しいところであろうが、当時はうーむ・・・、という感じだった。

自分の中でYJ誌に同時期にデビューした「キングダム」の作者、原秦久と「嘘喰い」の作者、迫稔雄はライバルなのであるが、連載開始から回を重ねるごとに凄い勢いで(「ジョジョ」の荒木飛呂彦も絶賛)画力を増す迫に対し、さほどでもない原という構図は否めない。(小野坂昌也のやっていた集英社公認のインターネットラジオに出演した際には、「僕のマンガは珍しいテーマで売れてますから・・・。」と自嘲気味だった。)いつ「嘘喰い」が性描写を画くのか、と思って固唾を飲んで見守っていたら、先に「キングダム」が「呂不偉イイイィィィ!!」をやってしまったので思わずずっこけてしまったものだった。

現在では、途中から天下一武闘会が始まってしまい字も増えすぎてしまった「嘘喰い」よりも、なんとなく「キングダム」の方がちゃんと目を通す割合が多い気がする。
いつまで経ってもプロゴルファー猿みたいな格好をしていた主人公の李信にもようやく鎧が着せられた。このまま打ち切られる事なく、出来れば胡亥の即位あたりまで画いてもらいたいものである。

(文・角屋玄造)
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